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チラシデザインだけじゃない!反応が出る作り方と3つの視点【デザイナー解説】

2025.9.29

こんにちは。株式会社アピールの佐々木こづえです。

最近、ブログ仲間の方から「こんどチラシに挑戦しようと思う!」と声をかけていただきました。
その方は「こづえさんのブログを読んで影響を受けました」とも言ってくださり、私自身とても嬉しい気持ちになりました。

売上を増やすためには「知ってもらう」「思い出してもらう」ための呼びかけが大切です。
特に新規のお客様を獲得したい場合、チラシのような広告は欠かせません。

そこで今回は、私が普段から大事にしている「伝わるチラシ作りのポイント」を3つご紹介します。

コンセプト:デザインより大切な“お客様目線”

チラシは見た目の美しさやオシャレさだけでは成果につながりません。
一番大切なのは 「お客様の気持ちに寄り添い、行動したくなる流れをつくること」 です。

つまり、

  • 誰に届けたいのか(ターゲット)
  • どんな悩みを解決できるのか(ベネフィット)
  • どうすれば安心して申し込めるのか(不安対策)

これらを整理したうえで、「お客様目線のストーリー」としてチラシに落とし込むことが成功の鍵になります。

1. 「A4」1枚アンケートで“購入プロセス”を知る

「どうすればチラシの反応が出るのか?」
これは多くの方が抱える悩みです。

結論から言えば、プロの視点だけで考えると、お客様との気持ちのズレが生まれやすいのです。
なぜなら、広告を作る側(職人さんや業者さん)は“考えるプロ”ですが、伝えたい相手は“素人であるお客様”だからです。

そこでおすすめなのが 「A4」1枚アンケート です。
このアンケートは「購入プロセス」に沿った質問で構成されており、実際に購入してくれたお客様の心理を整理できます。

つまり、アンケートの回答をもとにすれば「同じように購入する見込みがある人」に届くメッセージが作れるのです。

2. アンチクライマクスレイアウトで“心理の流れ”を反映する

アンケートをもとにした情報は、そのままチラシに落とし込むことが可能です。
特に大事なのは、上から下に「購入心理に沿って」伝えること

チラシは8つのパーツで構成すると効果的です。

  1. ターゲットコピー(悩み)
  2. キャッチコピー(得られるベネフィット)
  3. 裏付け(証拠・根拠)
  4. 決め手(購入理由)
  5. オファー(商品・サービス情報)
  6. 不安対策(よくある不安点)
  7. 行動喚起(次にすべき行動)
  8. お問い合わせ(連絡先・地図情報)

この流れは「アンチクライマクスレイアウト」と呼ばれ、お客様の悩みや不安からスタートし、最後に行動につなげる順番です。

実際には、こんなコンセプトが作れます。

  • Q1 でお悩みの方はいませんか?
  • あなたと同じように Q1 で悩んでいた方が、今では Q5 のように解決できたといっています。
  • この商品は Q4 が決め手です。
  • とはいっても、Q3 のような不安もありましたよね。
  • そこでこのような対策を用意しました。
  • 詳しくはこちらへお問い合わせください。

(つまり Q2 の内容で広告する)

この流れに沿って作れば、「共感 → 納得 → 安心 → 行動」へと自然に導けるのです。

3. 一発勝負は避ける!複数回の接触で効果を高める

良いチラシができたら、次は配布です。
ですが「一度大量に配布する」のは効果的ではありません。

実際にあった事例では、あるクライアント様が 2万件に一度だけ折り込みをしたところ、反応は1件だけでした。
ところが、その後 3,000件に3回繰り返し折り込みをしたところ、7件の問い合わせが入り、受注につながったのです。

新規のお客様は、まだ信頼関係が築けていない存在です。
だからこそ、複数回接触して「知っている」「見たことある」と思ってもらうことが大切です。

まとめ

広告の成果はデザインだけでは決まりません。
大切なのは、

  1. お客様の声を聞く(A4アンケート)
  2. 心理の流れに沿った構成にする(アンチクライマクスレイアウト)
  3. 複数回の接触で信頼を積み上げる

この3つです。

新規開拓はリピーター獲得より体力が必要ですが、事業の継続には欠かせない取り組みです。
もし「何から始めればいいかわからない」と感じたら、ぜひご相談ください。

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