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私自身、起業をしたのが約10年前です。
デザインの仕事をしたくて転職を考えていたところ、ひょんなことからお仕事をいただき、紹介が生まれ、あれよあれよと独立しました。
当時は27歳で若かったこと、性格が注目を浴びやすいことなどが幸いして、コツコツと目の前のお仕事を頂いて経営を続け、一人ひとりとスタッフが増えていきました。
その中で悩みが出来ました。
それは、スタッフみんなが自分と同じように働けるわけではないという事です。
もともとデザイン会社なので、スタッフにはデザイナーやコーダーが多く、その多くは内気で接客などは苦手な人が多かったのです。
にもかかわらず、弊社のアンケートで一番多かったのは
「佐々木こづえさんと話していてスッキリしました」など、私の接客をきっかけで生まれたクライアントが多かったので、「私ならこうするのに」「任せているけどなんかうまくいかない」ともやもやが続いていました。
さらに、周りの人に「あなたが関わるから育たないのでは?」「あなたが現場から離れたほうがいいのでは?」とアドバイスをもらい、思い切って任せました。
今思えばだいぶ無茶ぶりだったのですが、結果はクライアントだけでなく、共に働くスタッフも離れていき、経営が苦しくなりしました。
アピールのアンケートを見直すと、個人に頼らない強みは「丁寧さ」です。
できないことをしてくださいと言われると、当然ほとんどの人は苦痛になります。
心理的に苦痛になることを続けたとしても、会社としてのサービスは向上しません。
それは、自社の本当の「お客様」が見えなくなっている結果とも言えます。
しかし、自分たちが当たり前にすることが喜ばれていると知り、その強みを伸ばそうとするならどうでしょう?
前向きで「人が育つ」のであれば、挑戦し甲斐もありますよね。
しかし、そういった魅力はほとんどの人は「自分にとって当たり前」になってしまい、強みだと信じられません。これが「プロ化」の現象です。
プロ化してしまった人には気づかないお客様目線。
そこに「スペシャル」ではなく、「誰でもできる」仕組みづくりのヒントが詰まっています。
今回発刊されました書籍は「お客様目線」に特化した内容になっています。
自分たちが無理なくできること(本当の強み)に、喜んでお金を払ってくれる人
はどんなクライアントか。
今一度見直してみませんか?
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